平蔵の剣友・岸井左馬之助の元に或る日、一人の男が現れた。宗円と名乗る老僧から短刀を預かったという。事情を尋ねると、旅の道すがら息も絶え絶えの宗円と遭遇し、死に際の頼みと、これを託されたのだという。「そうか宗円坊はそれほどまでに俺のことを……」もとより直情の男である左馬之助は、旧知の友の死を看取り、供養までした上に形見を届けてくれたことに感激し、心からのもてなしを申し出るのであった。この旅の男、実は明神の次郎吉という盗人(ぬすっと)であったが、次郎吉もまた左馬之助のひたむきな真心に胸を打たれていた。『五鉄』で酒を酌み交す二人。「もしやあの男は…」密偵・おまさは次郎吉の顔を覚えていた。平蔵の命を受け探るうち、櫛山(くしやま)の武兵衛一味による押込みの企てが明らかになる。
明神の次郎吉
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第五話 明神の次郎吉 |
62:00 |
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監修/演奏/作曲/作者
ナレーター:野間脩平
出演:斉藤和彦、桑原美帆、小島 智、渡部荘一郎、大和 尊
原作:池波正太郎『鬼平犯科帳』より
脚色・演出:大元雅治