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「眠りが浅い」と思っていたあなたは、実は思い込み!?睡眠、素朴な疑問Q&A

「最近眠りが浅くて…」という話をよく聞きますが、皆さんは何を指標に眠りの浅さを感じていますか?今回は質問の多い、「これって眠りが浅い証拠ですか?」という素朴な疑問にお答えしていきます。「眠りが浅い」と思っていたあなたは、実は思い込み!?

thinking woman with question mark

Q1.寝相が悪いと疲れが残る?
Q2.イビキは眠りが浅い証拠?
Q3.半目を開いている人は疲れている?
Q4.トイレに何度も起きるのは眠りの妨げ?
Q5.夢を覚えている時は眠りが浅い?
番外:夜勤や徹夜…不規則生活で月経不順になりやすくなる?

Q1.寝相が悪いと疲れが残る?

人は一晩の睡眠中に10〜20回程度は寝返りを打ちながら、血液やリンパ液などの体液をまんべんなく循環させたり、寝具内の温度を適温に保ったりしています。

寝返りを打たずに寝ている人はいません。よって、寝相の悪さはあまり気にしなくてよいのです。

しかし、眠りはじめの前半に寝返りが多い場合は要注意。睡眠前半は本来なら、深い睡眠に入っているタイミングですので、本来は安定した寝姿勢で眠っているはずの時間です。

寝室環境や、寝具など…何かしらが原因となって、深く眠れずにいるため、寝起きにも影響が出てくる可能性もありますので、思い当たる場合は、一度、チェックしてみてください。

Q2.イビキは眠りが浅い証拠?

---『Yes.』
太っている人、顔やアゴが小さい人、舌がぶあつい人、扁桃が肥大している人はイビキをかきやすいです。

大抵の場合、舌の根っこが喉の奥に後退することで、喉が詰まって呼吸がしずらくなりイビキが起きやすくなります。イビキをかく人は睡眠を中断しやすく、眠りが浅くなりがちなのです。

イビキが気になる人は、仰向けではなく、横向きで寝るようにしましょう。また、飲酒をしたり、合わない枕を使用している場合もイビキをかきやすいので気をつけましょう。

イビキは、かく人だけでなく共に眠るパートナーの睡眠にも影響が出るということも一考する必要がありますね。

さて、イビキで一番問題になるのは、睡眠時無呼吸症候群という睡眠障害です。一晩を通して20秒を超える呼吸停止が高頻度に起こります。このような眠りでは、日中の脳機能にも支障が出るだけでなく、健康にも被害が出るリスクが高くなります。一度、睡眠医療認定医に観てもらうとよいでしょう。

Couple sleeping in a comfortable bed

Q3.半目を開いている人は疲れている?

---『No.』
眠っている間には、誰もが筋肉の緊張がとけている状態です。特に、筋肉が弛緩しているレム睡眠中では薄目になりやすくなります。

人によっては、薄目では留まらず、半目になってしまう人も。

眠っている時には筋肉に力を入れて目をつむることは不可能です。半目が開いてしまうのは疲れているわけではなく、どうしようもないことなのです。

Q4.トイレに何度も起きるのは眠りの妨げ?

---『Yes.』
昼行性の動物である人間は、夜間に長くまとまった眠りをとることで、効率よく脳や身体、心を休めることが出来るように出来ています。

トイレに何度も起きてしまうということは、眠りの質に問題がある証拠。目覚めた時のスッキリ度も落ちてしまいがちです。

年齢を重ね更年期あたりになると、どうしても眠りが浅く短くなりがちで、お手洗い覚醒もしばしば問題になりはじめるが、眠る力のある若い女子でトイレに何度も起きることがある場合は、前日の飲酒やカフェインの飲み過ぎの可能性が大きいでしょう。

アルコールにもカフェインにも利尿作用があります。また、アルコールには眠りを浅くする作用が、カフェインには興奮作用があり、利尿作用と合わさって夜間の眠りが阻害されてしまっている可能性があります。夜の食生活の見直しもしてみましょう。

Q5.夢を覚えている時は眠りが浅い?

個人差はありますが、人は一晩の睡眠中に約90分周期で夢をみる状態に入ります。

もし、あなたが7時間眠っていると4回は夢を見ている計算になります。普通は、明け方に夢見の状態が長く続くため、夢をかすかに覚えていることがあるかと思いますが、夢を覚えているということはそんなに大きな問題ではありません。

しかし、見ている夢が悪夢で連日連夜続く場合は、日常に不安なストレスやうつ病の可能性があります。その場合は、心理カウンセラーや精神科医に足を運んでみることをおすすめします。

《番外編》夜勤や徹夜など、不規則生活で月経不順に?

「これって眠りが浅い証拠?」という今回のテーマとは外れますが、多くの女性から寄せられる質問に不規則生活と月経不順があるので番外として取り上げたいと思います。

私達には、睡眠や食事パターン、各種のホルモン分泌など約24時間を1つの周期として繰り返す「サーカディアンリズム」や、月経周期を代表とする約1ヶ月の周期で繰り返す「サーカトリギンタンリズム」と言う生体リズムなどが互いに影響しあってそれぞれのリズムを刻んでいます。

夜勤や徹夜が続いたり、不規則な生活を続け、サーカディアンリズムを無視した生活をしていると、睡眠中に分泌される様々なホルモンのリズムが乱れてしまい、結果的にサーカトリギンタンリズムにも影響が出て、月経周期が不順になるという悪影響出やすくなると考えられています。

できるだけ、毎日の就床&起床時間、三度の食事時間はそろえて、目覚めたら朝日欲をし、夜はほの暗い中でリラックスして過ごしてください。

食事の習慣にも気をつけてください。カフェインは女性ホルモンと関係し、月経前後のイライラや落ち込み、不安感を増幅させることがあると言われています。

月経前にブルーになりやすい人は、生活習慣と合わせて、月経前後のカフェイン摂取にも気をつけると良いでしょう。

Happy beautiful woman

この記事の担当ライター
内海 裕子
内海 裕子

内海裕子(うつみ・ひろこ)
睡眠改善シニアインストラクター(一般社団法人日本睡眠改善協議会 認定) /上級睡眠健康指導士(一般社団法人 日本睡眠教育機構 認定)/早起きコーディネーター(文部科学大臣表彰受賞団体 子どもの早起きをすすめる会 認定)/睡眠環境診断士 (NPO日本睡眠環境研究機構)/「朝時間.jp」元編集長。生活情報サイトAllAbout「健康・医療」領域担当編集者として、「睡眠・快眠」ガイドサイト立ち上げ運営を機に睡眠研究の第一人者である白川修一郎氏(日本睡眠学会理事)に師事。独立後、朝からはじまるライフスタイル提案サイト「朝時間.jp」創刊に携わる。現在は、執筆、講演、各種メディアにて朝型&快眠生活、時間術、食を軸としたライフスタイル提案を行う。著書に「快眠のための朝の習慣・夜の習慣(大和書房)」他、関連書籍多数。

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