海の季節!海をもっと楽しむための豆知識
先日、7月の第3月曜日は海の日でしたね。梅雨明けを迎えると、海水浴のシーズンを迎えます。そこで今回は海にまつわるトリビア(雑学)と、海を安全に楽しむための基礎知識を紹介します。
知っていた?海のトリビア(雑学)
なぜ海の水はしょっぱいの?
海の水はしょっぱくて、目に入るとしみますよね。太古の昔に地球をおおっていた塩素ガスが雨とともに降り注ぎ、岩石に含まれるナトリウムと結合して塩水の海ができたそうです。海水の塩分濃度は約3.5%。けれど地球は広いので、乾燥した地域では塩分濃度は少し高めに、雨の多い地域では少し低めになるそうですよ。
どうして、波はいつまでも続くの?
寄せて返す波。波はどうして生まれるのでしょう。なぜ、やむことがないのでしょう?
実は、波を作るのは風。地球のどこかで風が水面を揺らすことでさざ波がうまれ、それがずっと伝わって海岸に打ち寄せる波になります。風がない日でも、地球のどこかでは風が吹いて海の水を揺らしているから、波はやむことがないのですね。
海の水はどうして青い?
海の水はバケツに汲んでみると青くありません。海が青い理由ははっきり解明されていませんが、太陽光線に含まれている虹の7色、赤、橙、黄、緑、青、藍、紫のなかで、青い色がもっとも水に吸収されずに海の底まで届くからではないかと考えられています。確かに、海の色はお天気や季節によっても違って見えますよね。
命は海から生まれたって本当?
生命体は海の中で生まれ、単細胞生物から多細胞生物へ、魚類からやがて陸へ上がって、両生類、哺乳類へと進化をしてきました。人間の赤ちゃんの受精卵は、ママのお腹のなかで細胞分裂を繰り返しながら40億年もの進化の過程を再現すると言われていて、魚のようなしっぽのついた時期もあるのだそうです。
海を眺めているとほっとするのはなぜ?
海の色である青や緑は、心を落ち着かせてくれる色と言われています。もうひとつ、寄せては返す波の音にも安らぎの秘密が。波の音に含まれている「1/fゆらぎ」が人に心地よさを与えてくれるのだそうです。「1/fゆらぎ」は波の音以外にも、自然界の音、小鳥のさえずりや小川のせせらぎ、人の心拍にも含まれています。
海を安全に楽しむための豆知識
私たちの心を癒してくれる海ですが、自然には危険もあります。海を安全に楽しむために知っておきたいこと、気を付けたいことをご紹介します。
泳げない場所があるのはどうして?
日本は四方を海に囲まれた海洋国。でも、海辺であればどこでも泳げるわけではありません。急に深くなっていたり、潮の流れが急だったり、海の危険は外からは分かりにくいもの。泳がなくても高い波にさらわれる恐れがあるので、「遊泳禁止区域」に指定されているところで遊ぶのはさけましょう。海水浴場としてオープンしているところが駐車場やトイレ、シャワー、などの設備も整っていて、安心です。
海で泳げるのはいつまで?
沖縄では4月に海開きをしますが、そのほかの地域では大体7月上旬が海開き。海水浴場は8月下旬くらいまで営業しているところが多いでしょう。ただし一般的に、お盆を過ぎるとクラゲが増えると言われるので、8月下旬になると海水浴客も減り始めます。
9月以降も気温的には泳げそうですが、海水浴場の営業が終了するとライフセーバーの監視がなくなったり、クラゲよけのネットが外されたりするところも。海に入る場合は安全に十分注意して下さい。
天気の悪い日は、海に近づかないほうがいい?
天気が悪い日には波が高くなるなど、海も荒れます。せっかく遠くからの旅行で訪れた海でも、天気の悪い日には近づかないのが正解です。
たとえ空が晴れていても、台風が近づいているときなどは、波が荒くなりますので油断できません。
気が付けば流されている、潮の流れにも注意
海には潮の流れがあります。おだやかに見える遠浅の海水浴場でも、浜辺に寄せる波が沖合に戻るときに離岸流が発生することがあるので注意してください。離岸流に流されたときは、ムリに浜辺へ向かって泳ぐと体力を消耗してしまいます。いったん浜辺と平行に泳いで離岸流から離れ、岸に向かいましょう。
海でのUVケアはヤケド予防。念入りに対策を
周囲に日差しを遮るもののない海では、紫外線を浴びやすくなります。単なる日焼けとはいえ、ひどくなるとヤケドのような水ぶくれができたり、熱が出ることもあるので注意が必要です。長袖のラッシュガードを着用し、露出している顔や脚には水に強いタイプの日焼け止めを塗るなど、紫外線対策を念入りにしてください。
この夏、楽しい海時間をすごせますよう!


maya
地図と取扱説明書を開かずに生きたいかに座のA型。自分の時間がなかなか取れない子育てまっ最中、ひとりでのんびり旅に出る…そんな自由な十年後を夢見つつ、音楽や小説でリフレッシュしています。