夏の日差しにも負けない!元気になるクラシック曲【5選】
クラシック音楽と聞くと、どこか静かで落ち着いたイメージを抱く方が多いと思います。
しかし、クラシックにも元気いっぱいの曲があるのをご存知ですか?
夏のぎらぎらした日差しにも負けない、聴くと元気のでる曲を5曲セレクトしました。
トゥリーナのジプシー舞曲集より「サンブラ」
情熱の国スペインの作曲家ホアキン・トゥリーナ。 彼の楽曲は、いかにもスペイン的な明るい雰囲気のものが多いのが特徴です。 彼が1930年に発表した「ジプシー舞曲集」の「サンブラ」は、フラメンコに源を持つ、スペイン・アンダルシアの風を感じさせる曲です。 地中海性気候のスペイン・アンダルシア地方は夏の暑さは連日40度ほどになるときも多く、またとても乾燥しています。 そんなスペインの乾いた夏の大地に思いを馳せながら、夏の日差しの強い日には、この曲を聴いて元気を出しましょう。
ヴェルディのアイーダより「凱旋行進曲」
オペラの父と呼ばれるヴェルディのアイーダは世界中の人々に愛されている名作品です。
その中でも第2幕第2場で奏でられる「凱旋行進曲」は、情熱的な軍隊の若き指揮官ラダメスの凱旋のシーンで流れる壮大な曲です。
明るくて、やる気がでるこの曲は、一緒に歌ってみるのもおすすめです。
サッカーの応援歌でも使われるように、聴くと高揚感が感じられ、夏の暑さにも負けない元気がでそうですね。
インストバージョンもありますが、やはり合唱付きの方が、迫力があります。
ヘンデルの「水上の音楽」
バッハとともにバロック期を代表する作曲家として名高いヘンデル。 彼が18世紀に作曲した「水上の音楽」は当時の英国の王様のテムズ川での舟遊びの際に奏でられたといわれています。 管弦楽組曲の形式をとるこの作品は、楽しげな曲が多いのが特徴です。 夏の元気を出したいときに特におすすめなのは、11番「アラ・ホーンパイプ」3番「(アレグロ)-アンダンテ-(アレグロ)」です。 他にも涼しげな雰囲気の曲もあり、全編を通して夏の暑い日におすすめの組曲集です。
エルガーの行進曲「威風堂々」
英国の作曲家、エドワード・エルガーの管弦楽のための行進曲「威風堂々」。
タイトル通り、とても威勢よく、元気いっぱいの作品です。
この曲は現在の英国では第2の国歌といわれるほど親しまれています。
ロンドンの夏の風物詩である世界最大のクラシック音楽祭BBCプロムナードコンサートでも毎年奏でられ、ロンドンっ子を喜ばせています。
雄大な雰囲気を醸し出すこの曲を聴けば、夏のギラギラの暑さなどふっとんでしまう感じがするのではないでしょうか。
真夏の太陽が輝くその下で聞きたいですね。
ホルストの組曲惑星「木星」
最後に紹介するのは、こちらも英国の作曲家、グスターヴ・ホルストの組曲惑星から「木星」です。
組曲惑星は、7つの楽章からなる管弦楽組曲で、それぞれに太陽系の惑星の名前が付けられています。
中でも「木星」は組曲中、最も広く知られているといえるでしょう。
特に中間部にはいろいろな歌詞がつけられ、日本でも平原綾香のバージョンがよく知られています。
太陽系で最も大きい惑星である「木星」と名付けられているように、太陽の暑さにも負けない壮大な作品です。
ちなみに木星の気温は-140度ほど。
暑さで寝苦しかった夜の翌朝に聴いてはいかがでしょうか。
クラシックで夏の暑さを乗り切ろう
優雅でエレガントというイメージとは別のクラシックの魅力が堪能できる曲を中心に選んでみました。
こちらで紹介した以外にも、元気の出るクラシック曲はたくさんあります。
しかし、あまりにも色々な曲があって、どのような曲を選んだらいいのか、迷ってしまうことも。どんな曲が元気がでるのかわからないというときには、タイトルに行進曲や、舞踏曲と入っているものを選んでみましょう。
またオーケストラの曲、特に打楽器の入ったものは壮大で元気の出る曲が多いので、おすすめです。