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【先行リリース】
話題のアルバム「アロエ その不思議なサウンド」復刻リリース!

アロエ その不思議なサウンド

不思議再発見~20年以上の時を超え、待望の復刻版登場!アロエが奏でる不思議なサウンド。

1995年、なんとも斬新な音楽アルバムが発表されました。

それは脳波測定器をアロエに装着し、音楽に変換したなんとも不思議なアルバム。
しいて言うならば演奏者は「アロエ」といえる前代未聞の作品の復活です。

以下、柴崎祐二によるライナーノーツより。

「植物の可聴化」という現代音楽畑での実践とも重なる、極めて実験的/野心的なものである。
昨今、80年代から90年代にかけて日本で制作された様々な電子音楽作品が、思いも寄らぬ方面から支持を受けているのをご存知だろうか。

発売当時にはある種の「実用」目的をもってヒーリング・ミュージックとして制作されたそれらが「ニューエイジ・リバイバル」あるいは「ジャパニーズ・アンビエント」というキーワードの元、インターネット上を中心に多くの若い音楽ファンから再注目されているのだ。

しかも、日本国内に限らず、海外のリスナーの関心をも惹きつけている。芦川聡や吉村弘など、環境音楽の先駆者たちの作品をはじめとして、様々なアンビエント〜ニューエイジ系のレコード/CDが、マニアックなリスナーから珍重され、中古市場においてプレミア価格で取引されているのだ。

こうした状況が起こったのには様々な理由が考えられるが、何よりも、その音楽が純粋に観賞用としても極めて優れていることが時を経て認知された、というのが大きい。

 

今回再発売された『アロエ~その不思議なサウンド』は、こうした「再発見」における極北的存在ともいうべき作品だ。

ネット上をみてみれば、高品位のアンビエント作品として称賛するコメントが多いのに驚かれるだろう。

別掲の解説にもある通り、本作はだれか特定の音楽家が譜面をもとに制作したCDではない。

強いて言うならば、「演奏者」はアロエ自身である。1995年当時、折からのブームもあって大きく注目されていたアロエの効能を、耳からも摂取してみようというコンセプトは、「植物の可聴化」という現代音楽畑での実践とも重なる、極めて実験的/野心的なものである。

しかし、そのサウンドは極めて清廉で、聞きやすく、ウォータリーなシンセサイザーの音色が寄せて返す様が実に心地よい。

発売元レコード会社である〈デラ〉代表の宇津木秀夫氏によれば、ブナの木が地中から水を吸い上げる際に音を発するということや、大きなサボテンから特殊な波形が出ているといった情報を知り、「薬の木」たるアロエを使った音楽を商品化しようと思い立ったのが本作制作のきっかけだったという。

そして、実際の制作を担当したのが、同社の元スタッフで本作のプロデューサーを務めた木坂忠明氏だ。
同氏によると、ここに収められたサウンドの正体は、オフィスで栽培していた直系15センチほどのアロエにワニ口クリップを取り付け人間用の脳波測定器に接続してデータ化し、さらにそれをMIDIデータで出力することでシンセサイザーを鳴らしたものだという。

アロエを軽くつつくなど随時刺激を与えながら、オーバーダビングはせずシンセサイザーから直接録音された。

つまりは、あくまで「偶然」が支配するサウンドというわけだが、お聴きになるとわかるように、フレーズやハーモニーをはじめ、かなり「音楽的」に感じられるのだから面白い。

シンセサイザーの発する音色選びにも苦労したというが、それにしても、まるで実際にアロエが音楽を「演奏」しているようではないか。「ひゅるるるるる」という音階を上下するパターンと、絶妙なタイミングで鳴らされる「ポーン」という単音の響き。
「植物には意思がない」といった一般的な常識だけでは捉えきれない、アロエの不思議さ、奥深さを思い知らされる。

思えば、アンビエント・ミュージックというのは、強い作家的意図の介在しない「ただそこにある」音楽を聴いているように思わせてくれるのも大きな魅力のひとつだ。

とはいえ、多くの場合、そうした「非意図っぽさ」も特定の作家によって意図されたものであるほかはなく、純粋に「ただそこにある」音楽が作品化されることは少ない。

そういった意味では、この『アロエ その不思議なサウンド』は、数少ない「ただそこにある音楽」の実現例の1つということもできる。いわば、音楽と非音楽の間にあるなにか。

本作がにわかに再注目されている状況には、癒しの効果だけではなく、そういった知的興奮を誘ってくれる特殊性も大きく関連しているのだろう。

2021年5月 柴崎祐二

Staff:

Planning: Hideo Utsugi
Producer: Tadaaki Kisaka
Performer: Aloe
Sound Manipulator: Tadaaki Kisaka

– 2021 Reissued –
Director: Kunihito Ikeda
Mastering Engineer: Fumihiro Kojima
Sales Promoter: Atsushi Nakamura
Executive Producer: Hideo Utsugi

Music Copyright by Do-U

[収録曲]

1. アロエの音楽(アロエ抽出音)

◎約41分1曲構成
◎このCDは歌入りではありません。
◎演奏:アロエ

<商品情報>
全1曲/約41分
¥1,760(税込)
商品番号:NSG-501R

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