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欲張りな人生になっていませんか?
12月こそ、自分の「欲の量」と向き合ってみよう

いよいよ年末です。
子供だった頃に比べると、大人になってからは一年があっという間に過ぎていくように感じます。筆者もつい先日まで夏の記事を書いていたのに、もう12月…。そんな気分を味わっています。

ことわざで言えば、

「光陰矢の如し」

このたとえがフィットするように感じます。
光陰とは「光」が日や時間を表していて、「陰」が歳月を表す言葉だそうです。

放たれた矢のように、時や歳月は早く過ぎ去るという意味で、ことわざの起源は中国の唐の時代、日本では平安時代〜鎌倉時代の文献に出典が確認されているとのことです。

いずにしてもこの時期になると

「もう今年も終わりですね」
「一年があっという間ですね」

こんな挨拶が巷ではよく聞かれます。

もしも、人生で何かが「○○放題」だったら?

話は変わりますが、筆者は最近「野菜の詰め放題」なるものがあることを知りました。
スーパーマーケットで開催されるイベントなのだそうですが、みなさんは詰め放題にチャレンジしたことはあるでしょうか?
筆者はクッキーの詰め放題をやってみたことがありますが、なかなか大変でした。
詰め放題以外では、食べ放題、飲み放題のメニューを飲食店では良く見かけます。

ほかにはさまざまな「料金定額制」も、○○放題と同じ種類です。
このように、制限がなく自由に選べるお得感が「放題」の人気です。

『もし人生が○○放題だったら?あなたが欲しい○○は何でしょうか?』

先日、授業でのグループディスカッションで、このようなテーマで自由に話し合っていただきました。

この記事を読んでくださっているあなたにもお尋ねします。

もしあえて…あなたの人生で何かが○○放題なら、あなたなら何を○○放題にしたいですか?

若さ?
時間?
お金?

この、「もしあえて…?」という問いかけは、あり得ないイメージをあえて行うことで枠を広げ、本当に望むもの、望むことを見つけていく質問話法です。

思いがけない答えが出てくることがあったり、定番的な答えもあがります。

授業に参加くださったかたがたは、少し考えこんで「一つだけですか?」という欲張りな質問もありました。
○○放題で選ぶものをあえて考えてみると、自分自身の生き方や価値観が、そこに現れます。

さて、みなさんのこの一年にはどのような出来事がありましたか?
そしてそのストーリーには、幸せな出来事と悲しい出来事では、どちらが多かったでしょうか。

筆者が、社会人スクールで「心を見つめなおして生きかたを整える心理学の授業」を行なっていて感じるのは

もっとたくさん!を望むかたが多いことです。

想像してみてください。
空のコップに水を注ぐ場合には、どの程度まで注げば良いでしょうか?

レストランのサービスでは、グラスに対して7〜8割の分量のお水を注ぐことがベストと言われています。

もしあなたがレストランで、あふれる寸前までに注がれたグラスのお水を飲むとしたら、飲みにくいと感じるでしょう。

満タンのグラスのお水が飲みにくいのと同じように、先ほどの野菜の詰め放題も欲張って詰め過ぎると野菜は傷ついたり、潰れてしまいます。

食べ放題も飲み放題も同じく、翌日の体調に悪影響を与えてしまうかもしれません。

そしてこの「もっと欲しい!」を続けてしまうと、なみなみと注がれたお水でグラスは満たされますが、同時に持ちにくく飲みにくく、こぼれやすいのです。そっと丁寧に扱わないと大変です。

この、ついもっと欲しくなってしまう気持ちにストップをかける素晴らしいイベントが、年に一度日本にはあります。

それは除夜の鐘です。

除夜の鐘は年末年始に行われる、仏教の行事の一つです。
大晦日の夜の深夜0時を挟む時間帯に、お寺の鐘を108回撞くことで煩悩を払うのです。

煩悩とはまさに人間の欲なのですが、仏教の煩悩説では、欲の種類と12カ月の歳月を合計すると108なのだそうです。

人間の欲には善の欲(意欲など)と、悪い欲(執着心)があって、煩悩は善の欲が過剰になってしまうもの、悪い欲に満ちてしまうことなどがあります。

筆者は除夜の鐘の行事を、「自分の中にある欲はちょうど良い分量なのか?」ということを確認する、良い機会だと感じます。

無欲だと、人の心はグラスが空っぽのごとく、倒れやすいでしょう。
一方、欲張ってグラスいっぱいに注がれたお水はこぼれやすく、グラスも不安定です。
過剰な欲は執着心を引き起こしてしまいます。

グラスのお水を例えに使いましたが、ワイングラスではどうでしょうか?
ワイングラスにワインを注ぐ適量は、三分の一なのだそうです。

それは、ワインを注ぎすぎないことでグラスの中に生まれる広い空間が、ワインと空気を十分に接触させ、そのワインが持つ独特なアロマを正確に再現するからだとか。
グラスに空気が入る余裕があることで、ワインの香りが楽しめるのです。

慌ただしい12月。あえて丁寧に過ごしてみよう

さて、12月を”師走(しわす)”とも呼びますね。
いつもは堂々としている僧侶が、年末はお寺のお掃除に忙しく走り回るので、師走とよぶのですが、他に12月は極月とも呼ばれるそうです。

極月(ごくげつ)と書いて“かぎりづき”あるいは“かぎりのつき”と呼ぶ異称はとても12月らしく、日本的な呼び方だと思います。

「極」という文字は、南極や北極など、果てという限界を表しています。
時間にも年月にも限度があり、決められたサイクルで区切られています。「ここまで」という適量の限りを設けることで、次へのスタートに丁寧に切り替わるのでしょう。

今月は一年の果ての月。
光陰(時間と歳月)は矢が流れるように過ぎ去ってしまうからこそ、この月を丁寧に過ごしてみませんか?

ちなみに、日本酒とビールだけはなみなみと注ぐほうが美味しそうに見えるものです。
溢れそうなお酒を口にするときは、自然とゆっくりと、こぼれないように丁寧に味わいますね。

食べ放題、飲み放題もゆっくりと味わえば、ちょうど良い量に気づけるはず。
除夜の鐘も、丁寧にゆっくりと撞(つ)かれ、響き渡ります。

ぜひ大晦日は、おごそかに響き渡る除夜の鐘に耳を傾けながら、丁寧に108まで数えてみてください。過ぎ去っていく歳月の価値が味わえるかもしれませんね。

この記事の担当ライター
ふくち みずほ
ふくち みずほ

【リフレーミングカラーズ協会株式会社代表、セラピスト・カウンセラー・ヒューマンアカデミー講師】

全国30校舎のヒューマンアカデミーにて、セラピスト・カウンセラーの講座開発と育成授業を手がける。米国NLP協会認定NLPトレーナー。得意分野はインナーチャイルド、カラーセラピー、育成歴をもとにした交流分析、ヒプノセラピー、NLPトレーニング。
女性が生きる上で必要な、セラピースキル(知識)とテクニック(技術)は、恋愛、仕事、結婚、育児など活用分野が膨大であるため、多くの女性にその技術を提供する。NLPトレーニングでの受講生数は延べ1460人にのぼる。

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