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ブラックフライデーに年末商戦。
ついポチって後悔…を防ぐ「エア買い」のすすめ

秋は芸術のシーズン。お芝居やコンサートなどの、非日常的な世界に触れやすい季節です。
先日、劇団に所属して活動をしているかた、いわゆる「役者さん」と話す機会がありました。知人の紹介で舞台を観に行く機会があり、役者さんを交えて後日、改めて舞台のない日にお会いしました。

普段知り合うことがない、別な世界を知っているかたのお話には、引き込まれるものがあります。

役者さん 「多くの人にとっては、幸せな物語よりも悲劇的なストーリーのほうが印象に残るのです」

この発言を聞いて好奇心のアンテナが反応しました。

筆者 「それは、どのような理由なのでしょうか?!」

興味津々の前傾姿勢で尋ねました。

役者さん「演劇では、幸せな物語やストーリーを上演した場合“なぜ幸せになれたか?”を考えることはあまりありません。めでたし、めでたし、で終わります。
ですが、不幸については人は“なぜこの登場人物は不幸になってしまったのか?”を後から考えます。つまり、悲劇のほうが印象が強く記憶にタグ付けされるのです」

幸福感よりマイナスな感情のほうが記憶に残りやすい?

悲劇のほうが印象に残るということは、出来事がマイナス感情で終わるほうが、強く印象に残ってしまう、ということ。

例をあげてみましょう。
あなたが恋人とテーマパークに出かけます。楽しい一日を過ごすはずだったのに、ささいなことでケンカをしてしまいます。
ですが二人はケンカという体験から学び、仲直りをしてテーマパークを後にする。そんなデートは良い記憶と印象を残します。

反対に、仲直りをせずにケンカをしながら、一日中口をきかずマイナスの感情を引きずったまま終わるデートは嫌な印象を強く残します。
それ以来、テーマパークの名前を耳にしたり、駅でポスターを見るたびにその記憶にタグが付いているので、嫌な気分のページが瞬時に開いてしまいます。

タグ(Tag)とは、付箋や荷札を意味しています。
付箋は記憶の目印、荷札は記憶の名札のようなもの。

私たちの脳は、過去の記憶として何度も繰り返して起こることに順応してしまう習慣を持っているのです。

そして記憶の付箋が不幸な出来事にばかり貼られていると、自然に嫌な気分のページが開いて何度も思い返してしまいます。

ですから出来るだけ、良い印象の記憶のページに付箋を付けて、繰り返しそのページをめくっていれば心は安定して幸福感が続きます。

“終わり良ければ全て良し”という、16世紀の劇作家ウィリアム・シェイクスピアの戯曲が由来の言葉にもあるように、私たちは体験したことの嫌な記憶を「学んだこと、良かったこと」として記憶していく必要があるのです。

ストレスを買い物で発散?物欲をセーブする3つのアイデア

話は変わりますが、秋の夜長にネットサーフィンをしていて、ついついショッピングしてしまうことはありませんか?

アメリカ合衆国では毎年11月の第4木曜日、感謝祭の翌日の金曜日にBlack Friday(ブラックフライデー)が開催されます。
企業が休日になることが多く、様々な大型商戦がしかけられ黒字を連想させることから「ブラックフライデー」と呼ばれています。

インターネットショッピングでも、ポイントが多くもらえたりおトクな感じがします。

インターネットでの買い物は、指だけでポチッと欲しい物が手に入るので、食欲の胃袋と同じで物欲の入れ物も、次第に大きくなってしまいます。

“欲”という漢字は谷と欠の部首で構成されています。
谷は穴が空いているという文字で、欠は欠けているという文字です。合わせると、“心の中に穴が空いたような物足りない気持ちを埋めたい”という意味となります。

そんなネットショッピングを、やめたいのにやめられない人におすすめの方法を3つご紹介します。

1:エア買いをしてみる

エア買いとは、買い物カゴに欲しい商品を一時的に入れておいて、数日後、冷静になってから購入を再検討する方法です。断捨離やミニマリストという言葉が流行り始めた頃から登場した造語で、エア・ギターというギターを弾いているかのように見せる弾き真似のように、買う真似をするのです。

エア買いをすでに実践しているかたもいらっしゃるでしょう。ショッピングサイトを見て妄想しながらカートに入れておくだけ。実際には購入せずに、しばらくしたら削除するのです。

エア買いはとりあえず、欲しい物をカゴに入れておく状態が、欲しい物を所有している疑似体験にすり替わって、気が紛れる方法です。

2:購入したい理由を5つリストアップする

その商品が欲しい理由を5つ考えてみます。
自分にとって価値がある物なら、理由はたくさん見つかります。
理由が5つ見つからない時は、本当は必要がないものかもしれません。

3:購入後のデメリットを5つリストアップする

「お買い得」「限定品」「残りあと○個」
これらの文言はまさに「損したくない!」という気持ちに誘導するものです。

物事には必ずメリットとデメリットが存在します。
そのデメリットを把握した上で、必要なものを購入すれば、それは無駄遣いではありません。

経済の理論に「行動経済学」というものがあるのですが、行動経済学者のカーネマンのプロスペクト理論では、「私たちは1万円を得をした嬉しさよりも、1万円損した痛みのほうをより強く感じる」ということを分析しています。

得をしたいより、損をしたくない心理のほうが強いということは、買ったあとに後悔の感情を抱くことが悲劇的なので、嫌な気分は消え去ることなく残ります。

さらに“欲”の漢字のつくりの通りに、心に欠けたものがある、あるいは、心が満たされていない時に、私達はとても強欲になってしまいます。

その結果、無駄遣いや浪費は嫌な気分を残すので、買い物のたびに嫌な気分のタグの付箋が反応します。

そして、買い物したあとに嫌な気分が引き起こり、満たされないストレスから、また他のものを買ってしまう、という悪循環を繰り返してしまいます。

特に日用品ではないものを購入する時に、楽しみとしての買い物が行われる傾向があると言われています。
普段使わない物ほど、ストレスを解消するための刺激を感じやすいということですね。

今年ももうあとわずか。
あなたが近いうちにインターネットでショッピングをするなら、先ほどの3つのアイデアを試してみてください。

エア買いは、ショッピングするお芝居です。
あなたの一年の最後が悲劇ではなく、ハッピーエンドな気分の舞台になりますように。

この記事の担当ライター
ふくち みずほ
ふくち みずほ

【リフレーミングカラーズ協会株式会社代表、セラピスト・カウンセラー・ヒューマンアカデミー講師】

全国30校舎のヒューマンアカデミーにて、セラピスト・カウンセラーの講座開発と育成授業を手がける。米国NLP協会認定NLPトレーナー。得意分野はインナーチャイルド、カラーセラピー、育成歴をもとにした交流分析、ヒプノセラピー、NLPトレーニング。
女性が生きる上で必要な、セラピースキル(知識)とテクニック(技術)は、恋愛、仕事、結婚、育児など活用分野が膨大であるため、多くの女性にその技術を提供する。NLPトレーニングでの受講生数は延べ1460人にのぼる。

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