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友人の結婚を素直に喜べない…。それはあなたの「気づき」のチャンス

10月。
みなさんの今月のカレンダーには、どのような予定が書き込まれているでしょうか?

筆者のデスクの卓上カレンダーの今月の写真は、紅葉の湖の風景です。
色づいた広葉樹が美しく、湖面に反射しています。

そんな今年のカレンダーもあと3枚を残すところとなり、来月あたりからそろそろ新しい年のカレンダーを用意する時期ですね。

そういえば、筆者が20年以上使い続けているメーカーのシステム手帳のリフィルも、毎年10月から店頭に並びます。

仕事用に、スマートフォンのアプリの予定表も使っていますが、やはり紙に書く安心感から、手帳は日々の備忘録の役割でもあります。

手帳は英語でjournal(ジャーナル)やnotebook(ノートブック)と呼ぶようですが、イギリス人は「手帳」のことを「diary(ダイアリー)」と表現することもあるそうです。

月日が過ぎたカレンダーは保管しておくことはほとんどないですが、古い手帳はなかなか捨てられません。
なので、随分前の手帳を開いて見てみると、日記を読んでいるかのように懐かしく、記憶が蘇ることがあります。

さて、今月と来月のカレンダーに、結婚式の予定を書き込まれているかたもいらっしゃるのではないでしょうか。
それは、ご自分の結婚式かもしれないし、ご招待を受けているお式かもしれません。

日本では毎年、10月と11月は挙式の多い月なのだそうです。
ガーデンウェディングなど屋外を使うこともできるこの時期は、雨も少なく暑くも寒くもない気候からか、その分、式場の予約も早くから埋まりやすく、結婚式のハイシーズンと呼ばれています。

友人の結婚を喜べないのは嫉妬?それとも羨望?

「最近、ちょっと憂鬱なんです。友人から結婚式の招待状が届いてから…」

この時期、このような声を時折耳にします。

「私は他人の幸せに嫉妬しているのかも…」

この記事を読んでくださっているあなたも、同じような気持ちを感じたことがあるかもしれません。

親しい友達が結婚すると聞いて、喜ばしいことなのに複雑にざわつく心…。
女性なら一度は体験する感情ではないでしょうか?

さて、ここで整理してみることにしましょう。

嫉妬と羨望は異なる感情である、ということです。

心理学的には嫉妬は、自分が愛する対象が別の存在に心を寄せることを怖れ、その存在をねたみ憎む感情と言われています。

友達が「自分以外の特定のパートナーに心を通わせて結婚すること」に苦しむ状態です。
ここでは自分と相手と、相手が選んだパートナーの三者関係です。つまり、たった一人の大切な友達を奪われたような感覚です。

また、羨望うらやましい感情です。
自分ではない他の誰かが幸福を手に入れて、その人が幸福で満たされていることに対する怒りの感情です。ここには二者の関係が存在します。

ですから、友達の幸せをストレートに喜ぶことができない理由は、

A:友達が選んだ結婚相手に対するねたみの心(嫉妬心)
B:友達が幸せを手にして変わっていくことに怒りを感じてうらやむ心(羨望)

この2種類のいずれかが当てはまるでしょう。

古代の哲学者アリストテレスは『弁論術』において、羨望とは「他者の幸運によって引き起こされる痛みである」と定義しています。

ですので、友達の結婚に心が憂鬱になってしまうのは、嫉妬と羨望が入り混じった複雑な感情なのかもしれません。

友人の「ウェディングハイ」は自分の結婚観を見つめる好機になる?

結婚することが決まった人が、気分が高揚して多幸感に包まれている状態を、ウェディングハイと表現します。

ハイテンションな時は感情がたかぶり、周りが見えなくなります。

先ほどの、私たちの嫉妬や羨望はこのウェディングハイ状態の友人と接することで、強くなってしまいます。

幸せそうな人を見ていると、ただ単に「いいなぁ」と感じることもあります。
これはプラスの羨望です。羨望には良いものもあるのです。

ですが、羨望は自分が持たない望ましい物品を他者が持つときに、自己肯定感の低下という苦痛として現れる場合があります。
友人の結婚式は自分の結婚観を見直す機会です。

そして私たちの価値観は少しずつ変化することがあります。

ゴージャスな披露宴に出席してみて、「自分の結婚式は控えめな雰囲気にしよう」と思うこともあれば、アットホームな披露宴に影響を受けて「こんな式がいいな。楽しい!」と感じる人もいるでしょう。
はたまた、「私は入籍と新婚旅行だけで十分」と感じたりするかもしれません。
あるいは、「結婚はしなくてもいいかも」とぼんやりと思う人もいるでしょう。

こんなふうに、自分の結婚についてのイメージは、誰かの結婚式に出席するほど本来の願望に近づきます。

ですから結婚する友達のウェディングハイをあなたが辛く感じたとしても、それはあなたの結婚観を見直す絶好のチャンスなのです。

ちなみに、秋は行楽の季節でもあり、旅行はブライダルと並んで人気があるイベントです。そして結婚式も旅行も、それぞれ次のように時期が区分されています。

  • ハイシーズン(繁忙期)
  • レギュラーシーズン(通常期)
  • ローシーズン(閑散期)

これらはそのイベントの人気の高低で決まりますが、もう一つ別のシーズンがあります。
それは、ベストシーズン(最適な時期)というシーズンです。

結婚も旅行も、自分にとってベストな時期は人それぞれ。
これから先の、まだ今は手元にないあなたのカレンダーや手帳に、そのベストシーズンのページがあるのかも。

例えば、富士山は真夏が登山のシーズンなのですが、真冬に眺める富士山のほうが、美しい雪化粧をしています。
また、花火大会も最近は行事が多い真夏よりも秋の季節のほうが空気が澄んでいて、花火の見栄えがすると言われています。

このように、ハイシーズンに関わらず最適な時期も、価値観によって異なり、変わることもあります。

イギリス英語で「秋」を意味する”autumn”の語源は、ラテン語からで「収穫期」という意味です。

秋は、気づかなかったことに気づける収穫のシーズン。

友達のウェディングハイに もし、あなたが傷ついたとしても、傷ついた時こそが、あなたの気づきのチャンスです。

カレンダーや手帳は、これからを記入するためのもの。
あなたがこれから先、どのような生き方をするのかを、他の人の結婚は考えるきっかけを与えてくれます。

あなたはこの季節に何を収穫しますか?

見つかったらぜひそのアイデアを、未来のあなたのダイアリーに記してください。

あなたの人生を変える、あなたのベストシーズンがこの秋に見つかるかもしれませんね♪

この記事の担当ライター
ふくち みずほ
ふくち みずほ

【セラピスト・カウンセラー・ヒューマンアカデミー講師】

全国30校舎のヒューマンアカデミーにて、セラピスト・カウンセラーの講座開発と育成授業を手がける。米国NLP協会認定NLPトレーナー。得意分野はインナーチャイルド、カラーセラピー、育成歴をもとにした交流分析、ヒプノセラピー、NLPトレーニング。
女性が生きる上で必要な、セラピースキル(知識)とテクニック(技術)は、恋愛、仕事、結婚、育児など活用分野が膨大であるため、多くの女性にその技術を提供する。NLPトレーニングでの受講生数は延べ1460人にのぼる。

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