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来年こそ「ストレスと上手に付き合える自分」に!
心を整えるための3つの小さな習慣

2018年もあとわずかとなりました。年の節目は、自分自身をみつめなおすよい機会です。
もし、今年を振り返ったときに「忙しくて疲れることが多かったな」「人間関係に振り回された年だったな」など、ハッピーなことよりマイナスな言葉のほうが多く浮かぶなら、来年はもっとポジティブな言葉が増えるよう、心を整えていきませんか?

ストレス=悪ではない?「人生のスパイス」と受け止めよう

ストレスというと、どんなことをイメージしますか?
仕事の多忙さやプレッシャー、人間関係、家事や育児でのストレスなどが思い浮かぶかもしれません。

ネガティブな意味合いとして使われることが多いストレスですが、実はストレスは私たちにとって有害なばかりではありません。

例えば、仕事で大きなプロジェクトを任されたとします。そんなシーンに伴うプレッシャーや不安は少なからずストレスになりますが、それを乗り越えプロジェクトを完遂できたとき、大きな喜びや達成感を味わえるでしょう。
このように、ストレスが適度であれば、それは私たちを成長させる機会である、と考えることができるのです。

「ストレスは人生のスパイス」という言葉があります。適度なストレスは人の心を成長させ、よりよく生きていくための刺激剤であるというわけです。

つまり、ストレスと闘ったり、必要以上に恐れて回避したりするよりも、「適度なストレスは私を成長させるチャンス」と受け止め、ストレスと上手に付き合っていくことが、心と身体の健康につながるのです。

こまめなストレス解消につながる、3つの小さな習慣

「ストレスは人生のスパイス」と頭でわかっていても、どうしてもくよくよしたり、不安になったり、イライラしたりすることだってあるでしょう。

そんなときは、ストレスがまだ小さな芽のうちに対処することが、ストレスを「適度」に保つ秘訣です。
対処といっても難しいことではありません。みなさんが日々何気なくしていることが、実はストレス解消につながっているのです。具体的にみていきましょう。

よく笑う

笑うことが、NK細胞(ナチュラルキラー細胞。がん細胞などを攻撃し排除する細胞)の活性化につながるという話を聞いたことがあるかもしれませんね。
それだけでなく、笑う前と後では、後者において唾液中のストレスホルモンであるコルチゾールの濃度が有意に低下したとの実験もあります。つまり、笑うことは “ストレス解消” にもなるのです。

大きな声で笑うのはもちろん、ゆったりとした気分で笑顔で過ごすだけでもOKです。ちょっと元気がなかったり、気持ちがふさぎがちなときほど、笑顔や笑いを忘れないようにしたいですね。

感謝の心を持つ

2018年は、大きな災害が続きました。こうした非常事態に見舞われると、平穏に暮らせることへの有り難さをつくづく感じるものですが、普段はついあたりまえと思い、感謝の気持ちを忘れがちです。

例えば、朝起きたときに、今日も新しい朝を迎えられたことに感謝するといったように、日常の小さなことにも感謝してみましょう。「ありがとう」「おかげさま」の心を持つと、肩の力が程よく抜け、自然と笑みが浮かびます。すると、「よく笑う」の項目にもあるように、ストレスが減り心身の健康にもつながるうえ、人間関係もスムーズになります。

誰かにサポートを求める

ストレスや悩みを誰かに打ち明けただけでちょっとだけ気分が晴れた、そんな経験はありませんか?
実際、ストレスをためこまないためには、ひとりで抱えないことが大切です。誰かに相談したところで解決しなかったとしても、話すことで自分の考えが整理されたり、「話を聞いてくれる人がいる」ことで得られる安心感が、ひいてはストレスを小さくすることにつながります。

誰かに相談するときに大切なポイントは、ひとりに何もかも求めすぎないことです。すべてをわかってくれる人はいませんし、それを求めては相手も疲れてしまうからです。
彼にはこの話を、この相談は信頼できる同僚に…といったように、内容によって相手を変えるといいですね。

また、サポーターには身近な人たちのほかに、医師や臨床心理士、カウンセラーなどの専門家も入ることを心の片隅に留めておいてくださいね。

私たちは人間関係に悩むことが多いものですが、忘れてほしくないのは、人間関係のつらい状況を救ってくれるのもまた人間関係であることです。
ひとりでがんばることに疲れてしまったときには、サポーターの力を借りましょう。

どれも小さな習慣ではありますが、「これがストレス解消になっているんだ」と意識しながら日々積み重ねていくうちに、少しずつストレスと上手に付き合える自分に近づいていくことでしょう。

ストレスは人生のスパイス。そう思えるような自分に整えて、来年も、その先も笑顔に満ちた日々が送れますよう、心から願っております。

この記事の担当ライター
桃谷 裕子
桃谷 裕子

桃谷裕子(ももたに・ひろこ)
横浜労災病院 勤務者メンタルヘルスセンター 臨床心理士
東京薬科大学卒業後、薬剤師の免許取得。関東逓信病院(現・NTT東日本関東病院)の薬剤師や英国ピアソングループ医療系出版社の管理職、エムスリー(株)にて日本最大級の医療従事者専用サイト『m3.com』の初代コンテンツ・リーダーとして働き続ける中、「いい仕事をするためには“心”と“からだ”の両方の健康づくりが重要!」と痛感。一念発起して、子育てをしながら心理学を学び、駒澤大学大学院、筑波大学大学院を修了。いまでは“薬女”の知識と経験も活かしながら臨床心理士・産業カウンセラーとして働く。現職のほか、神奈川大学教職員のカウンセラー、陸上自衛隊や企業のメンタルヘルス研修講師も務める。(公財)日本生産性本部と東京大学が共同で設立した『健康いきいき職場づくりフォーラム』の2018年2月のブログ記事を担当。著書に『メンタルサポート教室』『心とからだの健康教室』(新興医学出版社)がある。リラクシング&リフレッシング・ミュージック『ストレスフリー』(デラ)の監修者でもある。

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