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介護が必要になる原因は認知症!? 適切な介護のために知っておくべきこと

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両親やパートナーなど親しい人の介護が必要になったとき、どのようなことに気をつければいいのでしょうか? 実は、介護が必要になった原因を調査していくと、「認知症」が要因になるケースが非常に多いのです。今回は、認知症の病状・基礎知識と適切な介護をするために知っておくべきことをご紹介します。

認知症とは?

「認知症」は脳の細胞が死滅したり、働きが低下することでさまざまな障がいが起き、生活への支障が出る状態のことを指します。認知症は病名ではなく、病名が定まっていないため “症候群”と呼ばれます。医学的に原因がはっきりしておらず、症状を軽くする対症療法が中心となります。

加齢による「もの忘れ」とは違い、認知症は脳の神経細胞の急激な破壊により、忘れたことに対してヒントをあげても思い出せず、物事自体をスッポリ忘れてしまうため生活に支障が出てしまうのです。認知症にもいくつか種類があり、「アルツハイマー型」「レビー小体型」「脳血管性型」が挙げられますが、もっとも割合が多いのが海馬を中心に脳が萎縮していく「アルツハイマー型」の認知症です。

認知症は「介護が必要になった原因」第1位!

厚生労働省が行なった平成28年度の国民生活基礎調査の結果によると、介護が必要になった原因は、認知症が18.0%ともっとも多い結果でした。平成25年度の調査よりも増加し、脳血管疾患(脳卒中)を抜いてはじめて1位になりました。

認知症の症状と介護レベル

介護には「要支援1~2」「要介護1~5」というレベルがあります。要支援1は身の回り世話の1部にサポートが必要な状態を指し、要介護5はほぼ寝たきりの状態となります。認知症は症状が進行するにつれて要介護レベルも上がり、介護負担が増していきます。しまいには、一日中介護でついていないといけない状態になってしまいます。現在は認知症を治すことはできませんが、症状の進行を穏やかにすることは可能になっています。まずは初期症状を知り早期発見を目指しましょう。

認知症の初期症状を知ろう

認知症の初期症状は、加齢によるもの忘れと症状が似ているため、見分けにくいこともあります。下記の初期症状のチェックリストに心当たりがある場合は、一度専門家に見てもらうことを検討しましょう。

初期症状のチェックリスト

「もの忘れ」
●同じことを何度も言う/聞く
●置き忘れやしまい忘れ、忘れ物が目立つ
●物の名前が出てこなくなった
●約束事を守らなくなった

「理解力・判断力の低下」
●料理の味付けがおかしい
●買い物でおつりの計算ができなくなった
●集中を必要とする作業を途中で放棄するようになった

「集中力の低下や落ち込み」
●趣味や好きなものなど、以前興味があったものごとに関心がなくなった
●怒りっぽくなった
●やる気がない

これらの初期症状が出ているか周りが気付いてあげること、ご本人がどう感じているのか確認してあげることが大切です。

介護をする人が気をつけるべきこと

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実際に認知症と診断された場合、介護にあたる人はどのようなことに気をつけた方がいいのでしょうか? いくつかのポイントをご紹介します。

変わっていっても尊厳を守る

介護をする上で、認知症の方との接し方は難しく、わからないことが増えた認知症の方に対して子ども扱いしてしまう場合があります。しかし、認知症の方はそれまで社会の一員として活躍されてきた方です。どんな状態になっても人としての尊厳は守られるべきものだということを忘れずに接していきましょう。

行動の根本的原因を考える

認知症が進行すると、徘徊したり、暴言や暴力をふるうといった問題行動を起こすことがあります。これは、「BPSD(行動・心理症状)」と言われるもので、介護者にとっても非常にストレスを感じやすい症状です。

「BPSD」に対処するために、家から出られなくなるように行動を制限したり、強く叱りつけたりすることは最善策ではありません。なぜそういう問題行動が起きるのか、根本的な原因を探して解消することが大切です。ご家族だけで無理に原因追及するのではなく、介護スタッフや専門医に相談することをおすすめします。

本人ができることはやらせる

介護が必要だからといって、身の回りの何もかもをやってしまうのは本人の生きがいを奪うことになりかねません。できないことは減っても、本人がやりたいこと、できることはまだまだあるものです。社会や家庭内における本人の自尊心を守ることで、「社会や家族の中で役割を果たせている」と感じ、「BPSD」の症状が発症しづらくなることもあります。

自分自身の認知症も予防しよう

現在「老老介護」が問題となっているように、高齢者が高齢者を介護をしている状態にある世帯が増えているといいます。中には、「認認介護」という認知症の要介護者を認知症の介護者が介護しているといった、いつ何がおこるかわからない危険な状態にある世帯もあります。

現在65歳以上の高齢者でない方も、いつ認知症を発症し要介護者になるかわかりません。自分自身の認知症を予防しながら、今のうちから周りの親しい人に負担をかけないように対策を考えることも、大切なことかもしれません。

認知症予防の方法の一つとして、”音楽” があります。専門医監修の元、「脳の記憶機能」「認知機能」に作用する音楽要素が豊富に盛り込まれた楽曲も制作されていますので、そういったものを活用するのも良いでしょう。

認知症予防におすすめアルバムはこちら>「脳活性のためのミュージックセラピー~認知症予防」

まとめ

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介護はいつ自分の身にふりかかるか分かりません。まずは介護と、介護の原因のひとつである認知症について正しい知識をつけましょう。

この記事の担当ライター
ロータス・エリー
ロータス・エリー

東京都内に暮らし始めて10年のアラサー独身OL。20代は若さでなんとか乗り切れたものの、30代からは自分の心と体に向き合いながら、ストレスを溜めない生活を心がけている。キックボクシングや山登りなどアクティブな運動も好きだけど、ヨガや瞑想などにも興味あり。マイブームは、寝る前はヒーリングミュージックを聴きながら、マインドフルネス瞑想をすること。

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