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認知症は予防できる?家族の認知症が気になる前に楽しく脳活性!

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高齢者の間で増え続けているという「認知症」。最近家族のもの忘れがひどく、『これはただの老化ではなく認知症なのかしら・・・?』と気になっていませんか?
今回は認知症の種類と具体的な初期症状のご紹介とともに、認知症予防のための “7つの習慣” をご紹介します。

認知症ってどんな病気?

65歳以上の4人に1人は認知症とその予備軍

認知症とは、何らかが原因で脳の神経細胞が壊れたり働きが悪くなり、記憶や認知などに障害が現れる症状のことです。症状が現れると、日常生活に支障をきたすほどのもの忘れが生じるほか、気力がなくなる、料理のレパートリーの減少、失語や行動異常がおこります。

2010年の厚生労働省の調査によると、65歳以上高齢者のうち、4人に1人が認知症または認知症予備軍だと言われています。2025年には認知症患者が700万人を超えるとも言われ、早い段階で認知症予防に取り込み、進行を遅らせることが大切です。

認知症の種類と初期症状とは?

認知症は様々なタイプがあり、特に多い3つのタイプをご紹介します。

三大認知症

・アルツハイマー型認知症
もっとも多く見られるタイプが、アルツハイマー病による認知症です。脳内で特殊なタンパク質異常が起こり、脳内の細胞が広範囲にわたって死んでしまい、脳が萎縮していく症状が特徴です。記憶障害や判断力の低下が起こり、『今何時なのか』『自分がどこにいるのか』が、わからなくなるといった見当識障害などがみられます。

・レビー小体型認知症
レビー小体型認知症は、アルツハイマー病と、手足が震え筋肉がこわばるパーキンソン病の症状の特徴を併せ持つ認知症です。「レビー小体」と呼ばれる特殊なタンパク質が大脳皮質に多く出現することで認知症の症状が現れます。実際にないものが見える幻視や、大人なのに子どもだと認識するような誤認妄想も起こります。

・脳血管性認知症
脳血管性認知症は、脳梗塞や脳出血が原因で、神経細胞がダメージを受けることによって起こる認知症です。障害が起きた脳の場所や程度によって症状が異なり、もの忘れがひどくても判断力は正常というような「まだら認知症」や、感情の起伏が激しくなるといった症状が起こります。

初期症状と中期以降の症状

アルツハイマー型の認知症の初期症状とは、『昔の記憶は鮮明なのに直近の出来事を記憶できず忘れてしまう』ということが増える症状です。時間や場所の認識があいまいになることも特徴です。外出をしなくなり、料理のレパートリーが減るといった、これまで興味があったことへの関心が薄れる傾向も現れ、日常生活でできていたことが徐々にできなくなっていきます。

認知症はゆるやかに進行していきますが、中期以降になると、直近の出来事はほとんど覚えられず、昔の記憶もあいまいになってきます。時間や場所、人物の認識も難しくなり、会話ができなくなります。日常生活にも支障をきたし、介助が必要となります。

認知症を予防するための “7つの習慣” を取り入れましょう

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認知症予防のために、誰でも日常生活に取り入れられる7つの習慣をご紹介します。

運動

運動は脳血流を増加させ、神経成長因子への刺激や、脂質、ホルモン、インスリン、免疫機能を助ける作用もあると言われています。特にウォーキングなどの1日30分程度の有酸素運動は身体への負担も少なく、家族や友人と取り組むことで効果的に脳に刺激を与えることができます。

食事

脳細胞はタンパク質を材料につくられているため、肉、魚、卵、大豆食品などのタンパク質を積極的にとりましょう。アルツハイマー病にとっては、ビタミンC、ビタミンE、βカロチンなどの抗酸化物質を含むものや、魚油に含まれるω-3の摂取が有効だと言われています。

脳トレ

計算能力の低下は、認知症や認知症予備軍の症状のひとつです。日頃から数学系のパズルに取り組み、計算力を鍛えておくことで予防効果が期待できます。難しい問題でなくても、小学生向けの計算ドリルをつかって簡単な問題に取り組むだけで大丈夫です。

五感を刺激

日頃から五感を刺激することも認知症の予防につながります。きれいな景色を見て四季を感じたり、美術館に行ったり、花やアロマの香りを楽しんだり、絵を描くといった創作活動に精を出すことでも五感が刺激されます。

おしゃべり

人に会っておしゃべりし、コミュニケーションを活発にすることも大切です。同世代の仲間で集まって、子供の頃を思い出しながら話すことで、脳が活性化し認知症予防につながります。さらに話し相手と共感し合うことで、より効果が高まります。

おしゃれ

認知症は人とのコミュニケーションが減ることで進行してしまいます。普段からおしゃれやお化粧をこころがけ、外出を楽しむようにすることで、コミュニケーションが活発になり認知症の予防が期待できます。

音楽療法

心身の緊張やストレスを和らげる効果がある音楽療法は、認知症の予防効果も期待できます。音楽による刺激は、自律神経をつかさどる脳の「視床下部(ししょうかぶ)」に大きな影響をあたえます。そこから意欲をつかさどる「帯状回(たいじょうかい)」や好き嫌いを感じる「扁桃体(へんとうたい)」、短期記憶を担う「海馬(かいば)」などに影響が及ぶことで予防につながるのです。

音楽療法には、歌を歌ったり楽器を演奏したりする「能動的音楽療法」と、セラピー効果のある音楽に耳を傾ける「受動的音楽療法」があります。「能動的音楽療法」は筋肉運動も含まれるので認知理解の向上に役立ち、「受動的音楽療法」は副交感神経が刺激されることで脳の認知能力が高まります。

まとめ

認知症は単にもの忘れがひどくなるだけではありません。家族や友人とのコミュニケーションが取れなくなり、いままで培ってきた人間関係を壊しかねないものです。大切な人との絆や、自分自身の尊厳を守るためにも、50~60代から認知症対策を始めましょう。

リンク: 脳活性のためのミュージックセラピー~認知症予防

この記事の担当ライター
ロータス・エリー
ロータス・エリー

東京都内に暮らし始めて10年のアラサー独身OL。20代は若さでなんとか乗り切れたものの、30代からは自分の心と体に向き合いながら、ストレスを溜めない生活を心がけている。キックボクシングや山登りなどアクティブな運動も好きだけど、ヨガや瞑想などにも興味あり。マイブームは、寝る前はヒーリングミュージックを聴きながら、マインドフルネス瞑想をすること。

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