新しい年に向けて!捨てるものと残すもの、わたしの「取捨選択」
「大掃除は毎年されますか?」
こんなふうに尋ねられて改めて振り返ると、大掃除も特にしないまま何年も経ちました。年末年始、忙しいのは大変疲れます。
筆者の贅沢な願いは、大晦日からお正月を温泉旅館で迎えることです。掃除も料理もしなくて済むお正月は憧れです。
取捨選択
ここ数年前から不要なものを捨て去りミニマム(最小限)な生活するスタイルに人気があります。
断捨離という言葉は2010年に流行語大賞にノミネートされました。いまでもよく耳にしますから、流行が去っても生き残った言葉だと思います。
また、断捨離に似ていますが、取捨選択という言葉があります。
不要なものを捨て、必要なものを残すことが取捨選択です。
まずはじめに、断って捨ててしまう前に自分にとって必要なものはどれだろう?と選択をします。
そして選択しなかったものは、今の自分には不要なものとして捨てていくのです。
日本のお寺では、古くから大晦日に百八つの除夜の鐘を鳴らすのは、人間の煩悩(欲)が百八つもあるから、と仏教では言い伝えられていて、要らないものを除去していくことは推奨されています。
執着という情動
執着は一生懸命さの現れですが、過度な執着は過剰な行動を伴います。
周りが見えないくらい、とても真剣に目の前にあるものに向かい合っている人は、「絶対に○○を手に入れたい!」と、過激な思いと行動に駆られてしまうこともあるでしょう。
また、「執着を捨てることに執着」してしまうこともあります。
恋人と別れる時にも徹底的、家の模様替えも徹底的に、
「わたしは徹底的にやらないと気がすまないんです!絶対に彼とは会いたくありません!」
このように、すべてにストイックなかたは
「絶対に!」を連呼します。
埃と誇り
1.残したい「誇れる出来事」の記憶を選ぶ
一年のうちで感動を伴う、誇れる出来事を確認しましょう。
例)思い切って今年は海外旅行をした。
バイトしてお金を貯めて、自分でもよくやったなぁ、と思う。だからとても楽しかった!また行きたい!
2.傷ついたけれど、「学べた出来事」の記憶を選ぶ
辛い体験にもメリットがあります。
出来事から学んだ「気づき」だけを選びます。学んだことは後々ずっと使えます。
例)会社に朝、遅刻して上司に注意を受けてしまった。だからこれからは早寝早起きをしよう!
3.精神的アレルギーを誘発する「嫌な記憶」の再生をやめる
嫌な思い出を何度も更新していると、もれなく憂鬱になります。繰り返しは習慣となり、一瞬で嫌な気分になれます。
上記の2の気づきと学びがあれば、嫌な記憶のストーリーの全てを思い出す必要はありません。
ホコリがなければアレルギーも起こりにくく、ハウスダストに悩むこともないでしょう。
荷物は少なく
年末は、つぎの年への引越しのようなもの。
来年は使わないものと、これからも使えるものを決めて引越しをするとスムーズです。
引越しをする時には、荷物は少ないほうが費用もかかりません。
筆者は今年2回、引っ越しをしました。
その時の業者のかたに聞いたのですが、転居する部屋が狭いのに持ち出す荷物が多く、引っ越ししたその日から眠る場所がなかったお客様がいたそうです。
新しいお部屋にところ狭しと並んだ段ボール箱のおかげで、ベッドが入らなかったとか。
荷物が多いのは、不安の表れかもしれませんね。
取捨選択して、すっきりと新しい年を迎えましょう!


ふくち みずほ
【リフレーミングカラーズ協会株式会社代表、セラピスト・カウンセラー・ヒューマンアカデミー講師】
全国30校舎のヒューマンアカデミーにて、セラピスト・カウンセラーの講座開発と育成授業を手がける。米国NLP協会認定NLPトレーナー。得意分野はインナーチャイルド、カラーセラピー、育成歴をもとにした交流分析、ヒプノセラピー、NLPトレーニング。
女性が生きる上で必要な、セラピースキル(知識)とテクニック(技術)は、恋愛、仕事、結婚、育児など活用分野が膨大であるため、多くの女性にその技術を提供する。NLPトレーニングでの受講生数は延べ1460人にのぼる。