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心温まる贈り物と「キラキラストリート」~アメリカのクリスマス~

今年もまたワクワクする季節がやって来ました。アメリカの一年を締めくくる一大行事、クリスマスシーズン到来です。元々クリスチャンの移民者から伝わったこの行事は、今では宗教の枠を越え、だれもが家族と友達と一緒に祝う国民的ホリデーです。11月になると冬タイムに変わり、夕方5時を過ぎるともう外はもう暗くなります。そんな時期に心おどらせるのが、住宅街がおとぎの国に変わる「キラキラストリート」です。

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街ではクリスマスツリーが点灯し、イルミネーションが街を飾り、観光客や買い物客で賑わう頃、住宅街では個々の家庭が飾り付けをする「手作りのデコレーション」が輝きだします。各家では、窓際にクリスマスツリー、ドアには幸運を呼ぶリース、ダイニングはクリスマスカラーのテーブルクロスやキャンドルなどをセットし、、ゲストを迎え入れる準備をします。庭にディズニーランドさながらのキャラクターをライトアップする家もあります。そしてデコレーションが最も素晴らしい家が毎年表彰を受け脚光を浴びます。実際イルミネーションハウスを回るツアーもあります。中には15、6件の世帯が一斉にきらびやかな飾り付けをした有名な通りもあり、政府から電気代の補助金も出ています。まるで童話の世界に迷い込んだようなキラキラストリートは、子供に夢を与え、大人までが子供のようにはしゃぎ出す夢の世界です。

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私の家の近所にも有名なキラキラハウスがあります。眺めの良い丘の上に佇むこの家の前には大きなもみの木(本物)が聳えたち、季節になるとクレーンを使って飾り付けをします。庭には人形や動物のキャラクターをライトアップしたり、模型の電車を走らせるディスプレイなどワクワクする“仕掛け”がたくさん詰まっています。夕方になるとどこからともなく子供連れの住民が集まり、光り輝くエンターテイメントに子供からお年寄りまで笑顔がこぼれています。クリスマスの日が近くなると、このお宅の家主がサンタクロースに変身し、子供といっしょに写真を撮ったり風船を飛ばしたりと、とても個人の家の振る舞いとは思えないほどです。このように近所の人たちと幸福を分け合うのもアメリカならではの風習です。

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また、この季節にはクリスマスに纏わる友達や同僚との食事会やホームパーティーがあちこちで開かれます。「ライティングパーティー」は、自宅のクリスマスツリー点灯式を友達と祝うパーティーで、招待された友達はオーナメント(ツリーの飾り)を持参し、持ち寄りのご馳走を一緒に頂きます。「クッキーパーティー」は、「サンタはクッキーが好き」という言い伝えから、友達とクッキーを持ち寄るお茶会です。これはお家の飾り付けを自慢する意図もあります。そしてクライマックスとなる25日は、お店はほとんど閉り、各家庭ではチキンのローストやダックなどを調理しご馳走をテーブルに並べ、大切な時間を大切な人と過ごします。この何ヶ月かけて選んだ最愛の人に贈る心のこもったプレゼントを持ち寄り、クリスマスツリーの下に忍ばせます。一般にプレゼントを開けるのは次の日の朝食時です。それぞれの名前が書いてあるプレゼントを一つづつ開け、愛と感謝を分け合います。アメリカのクリスマスは家族の愛情と絆が深まり、心とお腹が満たされるとひととき。また来年からの学校や仕事に向かってのエネルギーがチャージされます。

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あなたは誰といっしょにクリスマスを過ごしますか?

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この記事の担当ライター
関根絵里
関根絵里

ELLI SEKINE 関根絵里 

「Food&Lifestyle」ライター、メディアコーディネーター

グルメ、ライフスタイルを中心に各雑誌のコラムや雑誌の特集記事、サンフランシスコのガイドブック(6冊)に執筆中。 著書に『カリフォルニア.オーガニックトリップ』(ダイヤモンド社2014)がある。執筆の傍、食、レストラン、オーガニック視察、メディアコーディネート、オーガニック個人ガイドを務める。1999年よりサンフランシスコ在住。

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