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本当の自分を呼び起こすパワースポット「シャスタとシャスタ山」

本当の自分を呼び起こすパワースポット──シャスタとシャスタ山

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カリフォルニアの北東、サンフランシスコから約5時間ほど車を北へ走らせたところにシャスタ山はあります。一見富士山にも似ている標高4317mのこの美しい山。世界7大聖山の一つで、世界からスピリチャルな人たちが集まるパワースポットです。聖なる山を取り巻くシャスタの町はヒーリングコミュニティーとして有名ですが、もちろん私のような一般人も多く訪れます。特別なワークショップに参加しなくても、広大な自然に身を包むだけでピュアな自分が呼び起こされます。今まで見た事がない風景や不思議な現象に出会えるスピリチュアルな場所──それがシャスタです。

想像を絶する空の色に心奪われる。

想像を絶する空の色に心奪われる。

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その現象の一つにUFO雲やレンズ雲の出現があります。まるでアニメのような円盤形の雲がシャスタ山の上にぽっかり浮かぶと、その周りの風景がドラマチックに変わります。気象条件と聞いていますが、はっきりとした解明がないのも聖山らしいですね。虹が出る回数も多く、虹を見た人はからなず良い事が起きるとされています。そして、夕方になると山からピンクビームが飛び交います。まるでエネルギーが発電するように、白い山の雪が夕日に染められ光輝きだします。この光線を受ける私たちの顔も高揚しポジティブなエネルギーが充電されるのです。このような美しく不思議な自然現象が毎日起こるのがシャスタの風物詩です。 

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Google に務める友達のしゅん君が昨日撮ってきてくれたました。

Google に務める友達のしゅん君が昨日撮ってきてくれたました。

私は1年に1〜2度くらいの頻度でシャスタに出かけます。特に目的を作らず、行くだけなのですが、いつもそういう旅をしています。ここへは私達の命よりもずっと前から奇跡の星を形成してきた「自然」という大先生と対話をしにいくのです。四季折々のその表情は何かを語りかけてくれます。夏の光と緑、水が溢れる光景、秋の紅葉、冬の凛々しい顔、そして春には新しい命の息吹が──。初めてシャスタを訪れた時、どっしりした雪山の姿は衝撃的でした。自然の色でそんな白い白を見たことがなかったからです。どんな絵具でも書けないカメラでも撮れない大自然の優美を体で感じながら歩き続けました。夜になると頭上に満点の星空広がりその輝きはミルキーウェイまで映し出されます。このコラムを読んでくださる皆さんにに少しでも山の白、雲、空気、悠々たる木々と光のダンス、都会では見れない澄んだ星空のイメージが伝わればうれしいです。

カメラマンのNaoya 君の作品です。こんな光景がシャスタでは見れるのです。

カメラマンのNaoya 君の作品です。こんな光景がシャスタでは見れるのです。

ネイティブアメリカンの聖域─ 精神が解き放たれる時

シャスタは、アメリカ合衆国の先住民であるネイティブアメリカンの聖地でもあります。シャスタ族やカルーク族がヨーロッパ人が支配する1492年以前に暮らしていました。歴史的にみれば、多くは弾圧で殺され、生き残った少数部族は生活するのには厳しい砂漠や山岳地帯に追いやられ特別保護地区となっていますが、現在は絶滅の危機に面しています。

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 シャスタから少し北に行った、スウェットロッジでは、「自然と共に生きる」彼らの文化とスピリット(精神)を伝授する恒例儀式が行われています。週に一度、テントのような”ドーム”に少人数が集まり、そこでは火が炊かれ、皆裸同然で自然と一体化し本当の自分を曝け出し自分を取り戻す“体外離脱”を体験すると聞いています。「私達の意識は宇宙と繋がっている」という思想の元、シャーマンが指揮をとりおこなわれます。私は儀式には参加したことはありませんが、スウェットロッジがあるスチュワートミネラルスプリングを訪れ、彼らが昔から女神のように崇めている“水”の力と優しさを肌で感じてきました。ここはいわゆる温泉場です。まず天然の温泉に体を浸し精神的安らぎを。じわじわ緊張した体がほぐれていきます。気の利いた設備などなく、あるのは小さいタブだけ。いいかえれば無駄なものがない。それで良いのだと思えるようになるのです。それから(裸で)隣のサウナで瞑想をし、その後目の前を流れる清らかな小川に飛び込むののが1セットです。これを3回繰り返すと精神的に抱え込んでいたものがリセットされ、心身共に軽くなるのです。自然の音を聞く。自分の声をきく。そして何かが見えてくる。都会では忙しすぎて自然を見る、感じる、聞くなんてできなかった──

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何百年も前から生存するネイティブアメリカンの人たちの清らかな精神が伝わってきます。温泉やお風呂を愛するこの民族は古来の日本人に似ていますね── 「自然と生きる」。魚を獲り、野草を食べ、病気になれば薬草で治す、こんな古代の知恵がここに残っていました。 アーティストでもある彼らが動物や鳥、自然の素材で作った手芸や芸術作品、アクセサリーもここに展示されています。水の神、火の神、そして野生動物と共存するネイティブアメリカンのスピリチュアルな聖地を機会があれば是非覗いてみてください。

日本でもお馴染みのミネラルウオーター

「クリスタルガイザー」

偉大なシャスタ山からの贈り物、オランチャの自然保護地域に湧き出した天然水をボトルに詰めた「クリスタルガイザー」は日本でも有名ですね? 実はシャスタでは、方々から大勢の人たちがこの清らなな湧き水を汲みにやってきます。もちろん自然の恵みなので、皆が自由に飲め、持って帰れます。この水はただ美味しいだけではなく、病気を治すとも言われ、この水を飲むために移住する人たちも少なくありません。「命の水」── 水から始まった命の神秘、そしてミニマリズムな生き方、自然に浸る事で生きるためにいちばん大切なものを伝授されたようで、心が豊かになります。ここには、美味しい空気と水が何の代償もなく永遠に流れています。

シャスタ山の麓にはオーガニック農家があり、ベルカンポという放牧牛を飼育している施設で働く人たちと夕焼けを見ながらのディナーは最高でした。

シャスタ山の麓にはオーガニック農家があり、ベルカンポという放牧牛を飼育している施設で働く人たちと夕焼けを見ながらのディナーは最高でした。

水の清らかさが体と心を解きほぐす。

水の清らかさが体と心を解きほぐす。

白い山とグレーのコントラストが青い空に映える

白い山とグレーのコントラストが青い空に映える

この記事の担当ライター
関根絵里
関根絵里

ELLI SEKINE 関根絵里 

「Food&Lifestyle」ライター、メディアコーディネーター

グルメ、ライフスタイルを中心に各雑誌のコラムや雑誌の特集記事、サンフランシスコのガイドブック(6冊)に執筆中。 著書に『カリフォルニア.オーガニックトリップ』(ダイヤモンド社2014)がある。執筆の傍、食、レストラン、オーガニック視察、メディアコーディネート、オーガニック個人ガイドを務める。1999年よりサンフランシスコ在住。

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